薬剤師ですが、うつ病になりました

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犬星
犬星

こんにちは、犬星です。

今日はわたしの病気についておはなししたいと思います。

改めましてどうも、犬星ななみです。

フリーランスの夫と2人の子供、そして猫と暮らしている30代のママです。
10年以上薬剤師として勤務していましたが実は、今年4月から休職しています。
理由は今年2月に重度のうつ病と診断され、職場復帰が難しいと医師により判断されたからです。

うつ病と診断されるまで

おかしいと思ったきっかけ

元々甲状腺の機能が昨年6月からおかしくなり、亢進に傾いたと思えば低下症になったりとホルモンバランスはぐちゃぐちゃでした。
6月から8月にかけては亢進症の症状が強かったため、時短勤務していました。
その時も歩くこともしんどいにも関わらず休むことへの強い抵抗感があり、勤務を継続していました。

12月ごろになると血液検査の結果低下症になっていることがわかりました。
やる気もなく、眠れず、食欲もなく、髪の毛は抜けるし肌は乾燥するしひどい便秘になるし・・・。
甲状腺機能低下症の症状だと思ってインフルエンザという繁忙期を過ごしていました。

2月
相変わらずやる気が出ない、強い倦怠感に加え
まとまらない思考、否定的な考え、不安感、罪悪感、そして消えてしまいたいという気持ち…。
そしてついに
子供たちに影響が出てしまいました。
自分でいうのもなんですが、結構育児については放任主義で
“自分や相手が傷つかないならOK“ぐらいの気持ちで育てています。

大声で歌おうが、永遠トランポリンをしようが(我が家は一軒家なので下の階を気にしないで済む)
ソファにスライムつけちゃっても「次気をつけようね」とできるだけ頭ごなしに否定しないよう努めていました。
怒鳴って怖がらせることも私の中ではタブーの一つで、滅多に声を荒げることはありませんでした。

でもある日、怒鳴ったんです。

しかも「うるさい」と。

余裕がない。その一言に尽きました。
前々から生理前になると気分の波があったのもありピルや片頭痛でお世話になっている脳神経外科で事情を説明してジェイゾロフト(セロトニンを増やす薬)を処方してもらいなんとか誤魔化していましたが
その時はコントロールが利きませんでした。

この子供を怒鳴ったことが、受診を決意した理由です。

精神科と心療内科の違いと選び方

いざ受診しようと思ってもどこに行けばいいのか
わからない方もいらっしゃると思います。
下記には私がどうして今のクリニックを選んだか、そもそも精神科と心療内科って何が違うのか
自分はどこへ行くべきなのかを書きたいと思います。

精神科と心療内科の違い

精神科では主に心の症状を扱っています。
いわゆる鬱病、不眠症、パニック障害などの心の病気全般を診ます。
精神療法ではこれらの症状を改善する目的で医師が行うものです。

一方心療内科ではストレスなどの心理的な要因から身体にあらわれる症状を治療していきます。
ストレスがきっかけとなり発症したと思われる頭痛や吐き気、腹痛や喘息、不眠、胃潰瘍などを治療します。
ただし心理療法は、対人関係スキルや考え方の改善を目的に心理士がじっくりと時間をかけて改善を目指します。

私が通っているクリニックでは医師がカウンセリングが必要と判断したら受けられるシステムでした。

選ぶときの条件

ではいざ受診しようと思っても、実は結構ハードルが高いことがあります。

基本クリニックは予約制で新規で通おうとすると3ヶ月後ですと言われることもあります。

いま辛いのに、いまを見てもらえない。

そんな現状があるのは事実です。

私の場合病院を選ぶときにはいくつか条件がありました。

・自宅から遠いこと

・新規でもすぐに診てもらえること

・カウンセリングを受けられること

1つ目の理由は自分のことをできるだけ知られたくなかったからです。
私の職場は自宅から近いため、地元の病院では自分の患者さんと鉢合わせしかねません。
なのであえて少し遠方の都心のクリニックを選びました。

2つ目の理由は当日予約、もしくは前日予約でも診てもらえるところにしました。
先にも話したように基本予約制で1ヶ月後などだと病状が悪化しかねません。
今の状況を今診てもらえるところを探しました。

3つ目はカウンセリングです。
私は海外ドラマをよく見るんですが、特にアメリカだとカウンセリングを受けているシーンをよく見かけました。
あの光景を見るとなんとなく「羨ましい」と思う自分がいました。
自分じゃない、家族でもない、心の専門家に自分のことを話したい。
話して、客観視して、冷静に頭(心)の中を整理したい。

以上3つが当てはまったクリニックに現在は週に1度のペースで通院しています。

2ヶ月を振り返ってみて

自分でもいまだに戸惑っています。
そして休職を医師からもカウンセラーからも強く勧められ4月現在
薬剤師という職務を休職しています。

当時はものすごく抵抗感がありました。
私が休んだら誰がこの家を支えるのか、甘えじゃないのか、頑張りが足りないんじゃないかなど不安と罪悪感で頭がいっぱいでした。

でも
今はあの日の決断は良かったんだと少し、思えるようになりました。

休職して約3週間経ちますが、今はだいぶ穏やかです。
何よりこうして文字に起こすことで冷静かつ客観的に自分を発信できることで
頭の中が整理されて落ち着けているのだと思います。

薬剤師ですが、1人の人間です。
2児の母であって、フリーランスの夫の妻であって、母の子でもあって。

人間は、頑張りすぎると壊れます。

職業柄、頑張りすぎてエネルギーが枯渇してしまった人や壊れ切ってしまった人も見てきました。
だからこそ、そうなる前にと受診を決意したのもあります。

受診するには正直勇気が入ります。
けれどわたしは「うつ病」と診断されて正直ホッとしました。

そっか、病気のせいだったんだ。

そう思えたからです。

仕事自体は好きでした。
患者さんとお話しすることも職場のみんなと協力して目標を達成することも楽しかったです。
忙しい忙しい言いながらわちゃわちゃした職場は嫌いではありませんでした。
また、患者さんが来局時よりも少しでも肩の力が抜けた表情をしていると
今日も1日良かったな、と思う達成感もありました。
もちろん大変なこともあります。
管理薬剤師をしていたため通常の薬剤師としての業務の他に薬局全体の把握やマネージメント、人間関係が乱れないような配慮や数字を追う作業も。
また、事務がいない時はレセプト処理も1人で行うなど結構文字にするとオーバーワークな日々ではありました。

そのなかで夫が1週間続けて出張などでいないと当然ワンオペになります。

3月下旬はこの、6日間続いたワンオペが引き金となってパニックを起こし、現在の休職に至ったわけです。

『このままでは子どもたちを守れない
そう思って一目散に実家に車を走らせたのを覚えています。

おわりに

ここまで読んでいただきありがとうございます。

疲れている方
無理している方
ちょっとやばいなと思ったら
受診をお勧めします。

1人で抱え込まずに、誰かを、何かを頼っていいんです。

誰だってエネルギー不足になります。
わたしはここではうつ病であることを隠しません。

逆にうつになって気づいたこと、お休みをいただいたことでできるようになったことを
これからも発信していきたいと思っています。

もちろん無理はしません。
気が向かない時はのんびりします。

皆さんも、のんびりしてくださいね

犬星ななみ

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