どうも、いぬほしです。
薬剤師という職を10年以上続けてきましたが
実は今年の2月から、
うつ病と診断され現在休職することになりました。
我が家の家計はほぼわたしが支えていたと言っても過言ではないので、当初はかなり不安でしたが
ピンチはチャンスと前向きに捉えて
改めて、家計の見直しをすると共に行政の制度を調べてみました。
もしこの記事がどなたかのお役に立てたなら幸いです。
そもそも自立支援制度とは
自立支援自立制度は、心身の障害を除去・軽減するための医療について、医療費の自己負担額を軽減する公費負担医療制度です。
通常の方は保険適用は3割負担ですが、制度を利用することで1割負担に軽減されます。
具体的にお話しするとわたしのようなうつ病などの精神疾患を患って通院している方や身体的障害を持つ方、またはそのような児童(18歳未満)が病院で受診する時、そして薬をもらう時に負担する金額が安くなる制度です。
自立支援制度の注意点

安くなるのはわかったけど、いつから申請できるの?

そこがポイントだにゃ
自立支援制度を利用するためには、まず医師に診断書を書いてもらう必要があります。
ここで重要なのが診断書に市によってそれぞれ決まったの書式があるということです。
わたしはそれを知らずに休職届けを出した時に作成してもらった診断書で市役所に申請しようとしたら専用の書式があると言われて何もできず帰ってくる羽目になりました。
診断書作成にも病院によって時間がかかる場合があるので
すぐ治るかもしれないと思って先延ばししておくと損をしてしまうかもしれません。

じゃあ診断書ももらったし、これで安心にゃ

ちょっと待つにゃ。
病院だけじゃなくて、薬局も決めているかにゃ?

え、いつもいろんなところでもらってたにゃ…
だめにゃん?
そうなんです。
申請する時には通院する病院と、薬を受け取る薬局(通常指定医療機関と指定薬局と言います)を決める必要があります。
この指定医療機関以外で受診した場合は自立支援制度の対象外となってしまうので注意が必要です。
特にゴールデンウィークや夏休み、年末年始など長期休みがある場合
指定医療機関、特に薬局が閉まっている場合があるのでこちらも気をつけましょう
そのほかに、診断書作成には大体3000〜4000円の費用が生じます。
申請が通ると自立支援手帳が郵送にて自宅に届きます。
有効期限は1年間で、毎年役所に更新をしに行かなくてはなりません。
ただし、更新は期限が切れる3ヶ月前から行えるので切れる前に行うことをお勧めします。
薬局で実際あったこと
薬局で自立支援を使用されている方は少なくありません。
地域差ももちろんありますが、わたしが働いている面薬局(病院の目の前ではない所にある薬局のこと)でも自立支援制度を使用されている方はいらっしゃいました。
その時必ず注意していたのが「指定薬局」と「有効期間」です。
わたしが働いている(た)のは大きなグループ薬局なので名前も似ています。
そのため注意が必要です。
実際にあった失敗の事例です。
申請は患者の母親がやって、処方箋を出して受けとりにくるのは患者の祖父でした。
祖父は祖父自身の家の近くの薬局を利用していましたが
申請されていたのは患者自身の自宅の近くの薬局だったのです。
当然、指定薬局でない場所で受け取っているので差額2割が発生しました。
役所にも確認しましたが、指定薬局を遡って適応することはできません。
なので必ず、指定薬局の確認は毎回必要です。
また、よくある仮番号について
これは現場で働いている薬剤師向けのよくある事例ですが
自立支援は申請した日から適応になります。
その場合処方箋には仮番号が振られており、病院では仮番号で会計(1割)ですることが多い印象です。そのため薬局でも病院と合わせて会計を1割ですることが多いと思いますが
レセプトは月送り処理をする必要があります。
月送り処理をしないと後からレセプト取り下げの申請をしなければならないため注意が必要です。
おわりに
もしこの記事を読んでいる方で、
精神疾患を患ったばかりの方やその方を支えている周りの方いらっしゃったら
できるだけ早めに申請をすることをお勧めします。
1ヶ月後には治っているだろうと思わずに。
頑張って頑張って
積み重なってエネルギー不足になってしまった今だからこそ
ちょっと長めに休むかもしれないと思って使える制度は使っていいと思います。
わたし自身も実際申請中です。(2025年2月に診断し、4月に休職)
わたしの場合カウンセリングの予約代と診察費、薬代が週に1度のペースで約5000円かかっています。
それが1割負担だったら。
結構変わってきますよね。
少しでもこの記事が誰かの役に立ちますように。
犬星ななみ
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