心療内科・精神科の選び方

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どうも犬星です。

わたしは薬剤師として10年以上勤務していましたが
今はうつ病を発症して4月から休職しています。
診断されたのは2025年の2月中旬。

体調に変化があったのは去年の7月からでした。

前々から心療内科や精神科に受診した方がいいのでは、と思っていたのですが
予約制であったり、口コミなどを見ながら
正直どこに受診したらいいのか分かりませんでした。
また、心療内科と精神科の違いも正直薬剤師でも適切な説明ができませんでした。

そんなわたしが今通っている病院を選んだ経緯と選び方、探し方についてまとめたいと思います。
現在通っている病院を選んでとても信頼していますし、わたしはよかったと心から思っています

精神科・心療内科は限界が来てから
壊れ切ってから通う場所ではありません。
心が風邪をひいている、生活に支障が出ているレベルなら受診すべきだと
わたしは考えます。

もし、ここに来ている方で
心が疲れているな、生活が辛いな、生きづらいな、誰かに相談したいけど難しい、などで悩んでいる方がいるならば
参考にしていただければ幸いです。

精神科や心療内科、メンタルクリニック、カウンセリング。
自分に合ったところに通うことが何よりも大切です。
とくに病院は、「薬をもらうだけ」の場所になっていませんか。
主治医やカウンセラーさんと信頼関係ができていること、何でも話せることは大切です。

心療内科と精神科の違い

精神科

精神科では主に心の症状を扱っています。
いわゆる鬱病、不眠症、パニック障害などの心の病気全般を診ます。
精神療法ではこれらの症状を改善する目的で医師が行うものです。

心療内科

一方心療内科ではストレスなどの心理的な要因から身体にあらわれる症状を治療していきます。
ストレスがきっかけとなり発症したと思われる頭痛や吐き気、腹痛や喘息、不眠、胃潰瘍などを治療します。
ただし心理療法は、対人関係スキルや考え方の改善を目的に心理士がじっくりと時間をかけて改善を目指します。

私が通っているクリニックでは医師がカウンセリングが必要と判断したら両方が受けられるシステムでした。

通いやすさ

通いやすさと一言で言っても、立地や予約の取りやすさなど色々あると思います。

わたしの場合は「家から遠い都心」を選びました。

理由はひとつ、「家から近いと自分の患者さんと遭遇するリスクがあるため」です。

わたしのようなケースは稀かもしれませんが
例えば近所の人に知られたくない、家族に内緒にしたい(本当はうつ病などは家族一丸となってみんなで向き合うとより良いと言われていますが)という人も少なからずいると思います。

心が不調だと外出が非常に億劫にもなります。
なのでできるだけ心に負担がないところを選ぶことをお勧めします。
また、開院している曜日や時間など、自分のスケジュールと合うかとも確認が重要です。
車で通われる予定の方は駐車場の有無なども確認事項のひとつだと思います。

口コミ

経験から言いますと、半分信じて、半分は自分で判断した方がいいです。
だいたいの口コミは受付の態度であったり、待ち時間などのことについて書かれていることが大概です。

一方で一つの病院でも何人も先生がいる場合があります。
その場合、どんな先生とその人が出会ったか。出会ってどう変わったか、などは注目すべきだと思います。
逆に「こんなひどいことを言われた」「こんな横柄な態度だった」などの口コミが多い場合は避けた方が無難だと思います。
ただでさえ心が疲弊しているのにさらに気を遣ってまで通う理由がありません。

予約の取り方

わたしが探していたときはどこも予約優先、受診まで1ヶ月先です。などの案内されることがありました。

今不調なのに、いつ通えるのか。

とても重要ですよね。

ネット予約なのか電話予約なのか院内予約なのか。
実は予約方法は様々です。紹介状がなければならない、って言うところも稀にあるかもしれませんが
わたしが通い始めたところはネット予約で初診当日受診可能な病院でした。

なのでまずはHPを覗いてください。
そこに受診方法が記載されています。

HPの確認事項として

予約方法以外にいくつか確認しておいた方がいい事項があります。

取り扱いできる疾患


割と意外かもですが病院によっては「この病気は診れないよ!」ってとこもあります。
逆に「この病気の治療に力入れてます!得意です!」ってとこも。
しかし初めて精神科かかる人はまず自分が何の病気なのかもわからないと思うので
見るだけ見ておく、程度でいいと思います。
また病院によってPTSDや自傷行為してる人はNGだったりします。
さらに病院によって子どもを主に対象としていたり、
逆に18歳以上、成人を主に対象としていたりなどもありますので注意が必要です。

自立支援制度の取り扱い

これ逆に導入してない病院のが少ないと思うんですが、
何かしらの条件(結構緩かったと思われ)を満たしたら
その精神科での医療費が1割負担になる制度のことです。
この制度を取り入れてる病院かどうかは確認すべきです。

カウンセリング制度の有無

臨床心理士が在籍しているかどうかも確認しておくと安心です。

カウンセリングは誰にも話すことができない心の悩みを打ち明けて、それを整理する時間になります。
わたしはこのカウンセリングの時間をとても重要視していて、診察時間よりも長く(30分制度)なることがほとんどです。
薬をもらいに行く、が目的になるのではなく
治療しに行く、心の負担を軽くする、など明確な目的を持って受診できるといいですね。

もしカウンセリングの制度がなかった場合でも「臨床心理士に出会うには」と言う検索サイトがあります。
様々な条件を登録することで、自分にあった臨床心理士を見つけることができるサイトです。
絶対同じ病院でなければならない、と言うことはないので、こちらを利用するのもいいと思います。

通ってみた結果

いざ通ってみたものの「なんかこの先生とは合わないなぁ」とか感じたら医師の変更・転院しても良いと思います。
例えば、辛いことを訴えているのに特にアドバイスもなく薬の変更もないとか、
やたら高圧的だったりとか。
わたしが通っている病院は複数人医師がいて、初診は院長でした。
その先生がやたら高圧的で、処方も間違える始末・・・。(これ今飲んでいるのと同じですけどって窓口で疑義照会しました。ははは・・・。
要は「こちらの改善したい症状に的確な指示・処方をしない医師」ですかね。
今はマイナンバーカードに薬の情報も登録されているので他の病院でもらっている薬との飲み合わせも病院側(もちろん薬局側も)確認できるようになっています。
信頼こそ、うつ病、精神病の治療のキーポイントだとわたしは考えます。

また、自分との相性があると思います。
淡々と診察だけする先生、しっかり話を聴いてくれる先生、ちょっと早口な先生、ゆっくり話す先生、身だしなみなどなど……
話してみての印象というのも大切です。

終わりに

誰にも相談できない状況は本当に辛いと思います。
そして不調を不調として認めたくない気持ちも大いにわかります。
今の生活、守らなければならないものなど、感じている責務がある以上
「休職」と言う選択になってしまったらという恐怖感でわたしは通えずにいました。

結果、重度うつ病と診断されてこうして休職していますが
もう少し早い段階で治療を行っていたら結果は変わっていたかもしれません。

心は体よりも回復が遅いです。

壊れてしまってから回復するには多くの時間を要します。
薬を飲めば治る風邪とは違います。

皆さんが少しでも自分に合った病院、医師、臨床心理士と出会えることを祈っています。

犬星

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